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ADR(米国預託証券)投資って何?メリットとデメリットを調べてみた

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  米国高配当株投資している方が増えてきており、投資家が気にするのは「税率の高さ」だと思います。特定口座の場合、配当金に対して日本で20.314%、米国の配当課税10%が課税されるため気にしている方も多いでしょう(一部取り返す方法はなくもないですが)。

 そこで今回は配当課税をスルー出来るかもしれないADR投資について調べてみたのでご紹介します。

YOUKi.

メジャーな投資方法ではないけど、投資家間ではよく聞く言葉なので、軽く知っておこう!

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ADRってなに?

 ADRは米国預託証券ともよばれ、米国を除く国の株式をドル建てで米国市場で売買できるようにした投資商品で、株式とは厳密には異なりますが、株式とほぼ同じ感覚で投資できます。株式と同じで配当も受け取ることが可能です。

引用:SBI証券

ADR投資のメリットとデメリット

メリット

 ADR投資を行うことで、本来直接買付できない国の株式を実質購入することが可能です。

 例えば、スイスの超大手製薬会社「Novartisファーマ」の株は直接市場で購入することはできませんが、ADR投資を行うことでNovartisのADR銘柄を購入できます。

 購入方法は米国株式と同じで銘柄(ティッカー)を検索すると普通に出てくる(銘柄のティッカーの後ろにADRとついている)ので買い付けすれば購入完了です。

 そしてADR最大のメリットは配当課税のない国へ投資ができる点です。米国株の高配当株投資では、配当の際、米国における配当課税(10%)が課税されますが、ADRの場合配当課税無課税の国に投資すればそれを支払う必要がなくなります。

 さらに、新NISAの成長投資枠で投資すれば日本での課税もないので、組み合わせによっては実質無課税で高配当株投資を行うことが可能になります。

 配当課税無課税の国として以下の国があります。

・イギリス

・インド

・オーストラリア

・香港

・シンガポール

・ブラジル

YOUKi.

配当課税は預託銀行の国籍によって税率は違うので、ADR投資する際は必ず税率を確認してから投資しましょう。

デメリット

 ADR投資の気になるデメリットは預託銀行の管理手数料がかかる点です。

1株当たり大体0.005ドル~0.01ドル程度です。調べたい場合は預託銀行のHP(おそらくほとんど英語)から確認する必要があります。

 とはいえ、配当税率非課税の銘柄を選べばトータルではプラスになるかと思いますので、気にならない方には気にならないデメリットかもしれません。

 また、米国株と同じくドル建てで投資を行うため、為替リスクがあるので合わせて注意しておきましょう。

非課税で米国以外の国へ投資したいなら検討余地あり

 ADR投資は直接投資できない国へ投資できたり、米国以外への選択肢が増えるので魅力的な投資です。

 「オルカンでも米国以外にも投資できているからそれでいい」という方にとっては必要ないかもしれませんが、個別株に投資されている方には投資の幅が広がる面白い投資先です。

 気になった方は是非とも投資の選択肢としてご検討ください!

 気になった方は是非とも投資を検討してみてください