FXと聞くと「ギャンブルだ」「資産をすべて失った」のような噂が流れる一方で正しく運用すればリスクを抑えられた立派な投資商品になります。
ここでは、実際にFXで大損した私が反省を生かしつつ、リスクを抑えて運用するにはどうすればいいのか考えてみました。
結論から申し上げると、「レバレッジをかけずに外貨預金として使用する」です
過去の失敗の反省に関しては既に記事で公開しているので合わせてご覧ください。
過去にFX、CFDで一発逆転狙って失敗した過去から学んだことも記事にしてるから見てくださいね。投資と投機は紙一重ですね。
FXの基本情報と特徴
FXとは
FXは「外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)」のことで、2国間の通貨を売買して利益を得る投資です。簡単に特徴だけ整理しておきましょう。
例えば
1米ドル円=100円で米ドルを買い、その後1米ドル円=110円に値上がりしたときに米ドルを売却すれば、差額の10円が利益となります。
逆に、1米ドル円=90円に値下がりしたときに米ドルを売却するれば、さがくの10円が損失となります。
通貨を売買して差額で利益を生み出そうとする投資ですね。
FXの特徴
FXを行うメリットは以下の通りです。
- レバレッジが使える:国内では最大25倍
- ほぼ24時間取引ができる:土日とメンテ何時間は以外は取引可能
- スワップポイントが毎日もらえる:金利差によってはマイナスになる場合も
- 信託保全がある
FXの最大のメリットはレバレッジを使える点です。国内では25倍までのレバレッジが認められています。例えば25倍のレバレッジをかければ4万円の投資資金で100万円相当の資産スケールで投資が可能です。レバレッジをかければ利益が大きくなる一方逆に損失も大きくなるリスクがあるので注意が必要です。
引用:GMOクリック証券
一方デメリットは以下の通りです。
- 為替・金利変動で損するリスクがある
- レバレッジがかけられる
- ロスカット(強制決済)の可能性がある
- 借金を背負う可能性が少なからずある
敢えてデメリットにレバレッジがかけれる点も入れましたが、レバレッジをかけれるため、大きく利益を上げようと無理なトレードに走ってしまう危険性があり、一方で損失も大きくなる為、レバレッジのかけ方次第ではデメリットにもなりえます。
また、急激な為替変動でロスカットされた場合、証拠金がマイナスになることがあります。重要な指標やイベントの時に急激に為替が変動したとき、システム上決済が追い付かず、損失がマイナスの地点で決済されることがある為です。
FXは自分で投資する以上リスク管理を自身で行う必要があります。最後まで気持ちを貫く力も大切になってきます。
リスクを抑えたFXの運用:外貨預金の代わりで使用する
FXはレバレッジを抑えればリスクを抑えて運用することは可能です。手法として「FXで外貨預金の様に積み立てる」方法があります。今のところリスクを極限に抑えて運用する方法の一つだと思います。そこで、FXと外貨預金の違いを比較しながらFXで運用するメリットを考えます。
FXと外貨預金の違い
- 満期という概念がない
- レバレッジが使える
- 信託保全の対象
- 少額から運用が可能
- 毎日スワップポイントがもらえる:外貨預金でいう利息
- 手数料が安い
- 税金が安い:申告分離課税
外貨預金ではなくFXで運用する最大のメリットは「手数料の安さ」だと思います。例えばじぶん銀行とじぶん銀行FXで比較してみます。
例)100米ドルでシュミレーション
①じぶん銀行で外貨預金した場合(1米ドル買付時0銭/払戻時25銭)
100米ドル×25銭(1米ドル買付時0銭/払戻時25銭)=25円
②じぶん銀行FXで運用した場合(ドル円運用で考慮:1米ドルスプレッド=2銭)
100米ドル×2銭(1米ドルスプレッド=2銭)=2円
差にして外貨預金の方が12.5倍も高い!
シュミレーションして分かると思いますが、外貨預金よりFXの方が手数料は圧倒的に安く済みます。金額が大きくなるにつれて差が大きくなるのは明白だと思うので、自分でリスク管理ができるのであれば外貨預金ではなくFXの方がオススメです。
しかし、良くも悪くもFXは自由度が高い投資です。急な為替変動があり焦ってルールを破り正しい判断ができず無理なトレードをしてしまう可能性があります。そういう自信がないという方は自分を制御するという意味で外貨預金を選択するというのも一つの選択肢だと思います。
レバレッジを1倍で運用すれば外貨預金とリスクは同じ
FXと外貨預金のシステム上の大きな違いは「FXはレバレッジをかけられる」ということでした。裏を返せば、レバレッジをかけない=レバレッジ1倍で運用すればリスクは外貨預金に近づけることは可能です。むしろ、手数料を抑えてかつ信託保全があるFXの方がメリットが大きいと言えます。
ですので、FXでレバレッジ管理をしっかり行えるという方は外貨預金ではなくFXを検討してみてはいかがでしょうか。