最近、健康志向の高まりとともに注目されている「芋スイーツ」。自然な甘みと満足感が得られるうえ、栄養価も高いことから、ダイエット中や美容を気にする方にも大人気です。
しかし、「芋ってなんで注目されてるの?」「ヘルシーな芋スイーツってどんなものがあるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、おやつに芋を取り入れるメリットと、カロリーを気にせず楽しめるおすすめの芋スイーツを厳選して2つご紹介します。甘さ控えめで栄養たっぷりな芋スイーツを取り入れて、美味しくヘルシーな毎日を始めましょう!
はじめに – なぜ芋スイーツが健康に良いのか?
近年芋スイーツは健康や美容、ダイエットの分野などで注目を集めています。特にサツマイモは栄養価が高く、ダイエットや美容に最適だといわれています。
そんな芋を使用した芋スイーツを取り入れることで得られるメリットをひとつずつ紹介します。
- 栄養素が高い|食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富
- サツマイモは低GI食品である
- ポリフェノールが豊富
栄養素が高い|食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富
サツマイモは、食物繊維が豊富で、消化を助け、腸内環境を整える効果があります。さらに、ヤラピンという成分を含んでおり、この成分が排泄を助けてくれることで便秘の改善が期待されます。
また、ビタミンCやビタミンB群、カリウム、マグネシウムなど、体に必要な栄養素を多く含んでいます。
特にサツマイモに含まれるビタミンCは加熱に強い特徴があるので効率的に摂取できます。ビタミンCはコラーゲンの合成に関わっているため、美容効果も期待できます。
ダイエットや美容に嬉しい「低GI食品」
サツマイモは炭水化物を多く含みますが、低GI食品として注目されています。
食品名 | GI値 |
白米 | 77 |
そば・うどん | 47 |
パンケーキ | 67 |
サツマイモ | 51 |
ドーナツ | 76 |
低GI食品とは、血糖値を急激に上げにくい食品のことを指します。さつまいもはその特性を持っており、食後の血糖値を安定させることができます。このため、ダイエット中でも安心して食べられ、満腹感も得られるため、間食に最適です。
GI値とはグリセミック・インデックス(Glycemic Index)のことで、食品を摂取した後の血糖値の上昇度合いを表したものだよ。
さつまいものGI値は51くらいなんだけど、他の炭水化物と比べて低いことが特徴だよ。
ただ、調理法(主に焼いたり揚げたり)によっては逆にGI値を上げてしまうことがあるから要注意だよ。
美容にうれしいポリフェノールが豊富
サツマイモにはポリフェノールが豊富に含まれていることで知られている食材です。100gあたりのポリフェノール量は平均で228mgで、これはコーヒー1杯分に相当します。
主に含まれるポリフェノールの種類はクロロゲン酸ですが、サツマイモの様な紫芋ですとアントシアニンも含まれていることが知られています。
クロロゲン酸は、抗酸化作用や糖の吸収を抑える作用、脂肪の蓄積を遅らせる効果などが知られており、肥満予防のためのサプリメントにも利用されています。また、メラニンの合成を抑える効果が認められているので、美容面にも効果が期待できます。
一方、アントシアニンは、目の働きを改善したり、眼精疲労を予防する効果が知られています。その他クロロゲン酸同様、抗酸化作用があることも知られています。
クロロゲン酸 | アントシアニン | |
特徴 | 主に皮付近に含まれる | 皮に含まれる |
期待できる効果 | ・抗酸化作用 ・糖吸収遅延 ・脂肪蓄積を抑える ・メラニン生成阻害 | ・抗酸化作用 ・視力改善効果 |
低カロリーのオススメスイーツ2選
「じゃあさつまいものスイーツなら何でもいいのか」と言うとそうではありません。芋スイーツのなかでも高カロリー&高脂質のものもあります。
例えば定番のスイートポテト。甘くておいしいですが、ダイエットには大敵です。スイートポテトにはバターや生クリーム、砂糖がたくさん入っていますので、高カロリーで糖質が多いです。
ではどのようなスイーツを積極的に選べばいいか。結論からいうと、素材のおいしさを活かした干し芋や、芋羊羹などがオススメです。
おすすめの低カロリー芋スイーツ①干し芋
干し芋は、自然な甘さと素朴な味わいを感じることができるお菓子です。添加物フリーのものが多く、噛み応えもあるので、お腹を満たしてくれることで食欲を抑えることができるメリットもあります。
産地によって味わいの違いもあるので、色々試してみるのも楽しいかもしれません。
有名どころの品種の特徴紹介するね!
- 紅はるか・・・甘みが強い。食感がねっとりしている
- シルクスイート・・・甘さ控えめでクセのない味わい
- 安納芋・・・甘みが強い。食感がねっとりしている。
- 玉豊・・・白っぽい色。噛めば噛むほど甘くなる豊かな風味
成分表 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
エネルギー | 277kcal |
タンパク質 | 3.1g |
脂質 | 0.6g |
炭水化物 | 71.9g |
食物繊維 | 8.2g |
おすすめの低カロリー芋スイーツ②芋羊羹
芋羊羹は、加熱したサツマイモをつぶして裏ごししたものを固めて作られます。製造過程で砂糖は使用しますが、洋菓子に比べてカロリーは抑えられるので、ダイエット中のおやつとしても重宝します。
ショートケーキ | 343.9kcal |
芋羊羹 | 116~281kcal |
サツマイモを使っているので、腹持ちもよく、和菓子特有の甘みが楽しめるのもおすすめポイントです。
成分表 | 100g当たりの含有量 |
---|---|
エネルギー | 260kcal |
タンパク質 | 0.7g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | 63g |
食物繊維 | 2.0g |
おすすめの低カロリー芋スイーツ+α|調理法を工夫してカロリーを落とす
加工された芋スイーツがカロリー高いことはわかったけど、やっぱりスイートポテトとか食べたいよ・・・。
そんな場合は、芋スイーツの調理方法を工夫してカロリーダウンする方法がオススメです。
砂糖の代わりに糖度の高い芋を使用する
例えばスイートポテトの場合、砂糖を使う代わりに、サツマイモの中でも糖度が高い品種(安納芋など)を使えば、自然の甘みを活かすことができ、カロリーオフにつなげることができます。
ハイカロリーの生クリームや牛乳の代わりに豆乳を使用する
また、生クリームや牛乳などもスイーツによく用いられますが、代わりに豆乳を利用すると、甘さは控えめになりますが、カロリーオフスイーツにできます。
バターや粉ものを使用したものは控える
既製品でスイーツを選ぶ場合でも、バターや小麦粉などの粉ものを使用しているスイーツは、ハイカロリーになるので避けることが賢明です。おやつとして選ぶなら、紹介した干し芋や芋羊羹などの方が、比較的カロリーを抑えることができるのでオススメです。
まとめ|加工された甘いスイーツはほどほどに
サツマイモは、栄養豊富で健康効果が期待できる食材ですが、食べ方には工夫が必要です。加工された甘い芋スイーツはおいしいですが、余計なカロリーや脂質を取りすぎる恐れがあるので、ほどほどにしておきましょう。
オススメは、自然の甘さと素朴な味わいを楽しむことができる干し芋や、カロリーが抑えられる芋羊羹などがオススメです。食べる量に注意すれば、健康を意識されている方や、ダイエットされている方に最適なおやつになります。
コンビニやスーパーで簡単に手に入る芋スイーツなので、是非自然由来のおいしさを味わえる芋スイーツ体験してみてはいかがでしょうか。