自己紹介にも記していますが、私は過去にFXとCFDに夢を見て資産のほとんどを投資と思いつぎ込んで溶かした苦い経験があります。
今は引退していますが振り返ると後悔しかないです。そこで実際の経験から得た教訓を反省もとに投資への向き合い方を考えましたのでご紹介します。
投資にはリスクはつきものです。自分が背負えるリスク許容度を把握しましょう。
ハイリターンを求めれば比例してリスクもついてくる
投資にはさまざまな投資手法があります。新NISAで一役有名になった投資信託や株式投資をはじめ、債券や不動産、信用取引等多くの選択肢があります。
インフレでお金の価値の変動は今回は無視して、リスクを取りたくない&お金を減らしたくないというなら預貯金(定期預金含む)、リスク最大限に背負ってもいいから利益も最大化したいというならFX(CFD含む)等のレバレッジ取引が向いているとされています。
一部の成功者を夢見てはいけない:その人たちは稀
私が当時FXを始めた理由として考えていたのは以下の通りです。
- レバレッジをかければ少額でも利益を最大化できる
- 預金や投資信託では成長が遅い。レバレッジかければ収入の増加も加速する
- FXは99%が負ける世界と言われているが、自分は他の人とは違う。成功できる。
他挙げるときりがないですが、普通に考えて危ない思考ですよね。レバレッジをかければもちろんリターンも上がりますが一方ロスするリスクも上がります。
また、ハイリターンを求めれば投機(ギャンブル)の要素が強くなります。FXがまさしくそうで、為替の動きは誰にも読むことができません。色々パラメーターや政治情勢等を理由に予想はしますが、結局は予想に過ぎないのです。
それなのに一度予想が当たると「自分は才能がある」「自分は他の人と違う」と錯覚して後々大損してしまう結末の人が多いのではないかと思います。
よくネットや書籍で「1年で1億貯めた人」「10万円から1000万円にした」等発信している方々がいます。真意は定かではありませんが、実際に稼いでいる方はいるのも事実ですが、それはほんの一握りです。その一握りに自分が入っていると考えるのは危険な発想です。
投資は余剰資金でおこなうもの:自分を見失わない
投資で一気に資産を増やそうと、自身が持つ預貯金や金融商品をすべてリスクが高い投資に回すことは危険な行為です。増える可能性もありますが一方ですべてなくなる可能性もあります。
投資は余剰資金で行うことが鉄則ですから、投資で失敗しても日常生活が不安定にならない範囲で行うことが大切です。これはNISA(株・投資信託)も同様です。
また、投資を行う上で自分がどれだけリスクを受け入れられるかも重要です。投資を行う以上資産が増えることもあれば減ることもあります。特に減ったときに自分の意志がぶれないようにしっかりルールを決めておくことが重要です。
私自身FXで大損してその日のうちに「損失分を取り返さないと!」とルールを無視して無理なトレードを繰り返して資産を失った経験があります。
資産が減ったときこそ冷静に判断し、ルールを守って運用しましょう。
投資(だけ)で資産形成をしようとしてはいけない
私の好きな本に「お金の大学」という本があります。有名YouTuber両学長の書籍ですが、その中に資産形成で必要な要素として5つあるとされています。
- 貯める力(固定費削減)
- 稼ぐ力(転職・副業)
- 増やす力(投資)
- 守る力(浪費・ぼったくり・被災等から守る)
- 使う力(人生を豊かにする方法に使う)
(引用:お金の大学)
また、両学長がYouTubeで仰ってたことで印象に残ってたフレーズがあります。
「投資は入金力がものをいう世界。少額のお金をこねくり回したところで爆発力は生まれない」
冷静に考えればその通りで、投資をする前に投資のタネ銭をつくる必要があります。そのために、自分は十分な収入があるか、無駄遣いをしていないかなど見つめなおす必要があります。
- 本職の年収を上げる&副業する
- 固定費の見直し
- ぼったくりに合わない
- その他諸々
2024年から新NISAで投資デビューという方もたくさんいらっしゃると思います。それは素晴らしい判断だと思いますが、一方で家計の見直しや現在の収入と向き合う機会を設けてみてください。
「お金の大学」マネーリテラシーを高める為の勉強の本として最適ですので気になったからは手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
過去の失敗を経て、少しずつお金の勉強を始めました。今ではそれなりに知識が身についた自負があります。
大切なのは、実際に資産を築いた方の意見に耳を傾けるということだと思います。書籍からでもいいと思いますし、SNSやYouTubeでも良いかと思いますので、情報を見極めて自身の資産形成に結びつけていければいいのではと思います。
繰り返しになりますが、株であろうと投資信託であろうとFXであろうと投資にはリスクが伴います。自身のリスク許容度を把握したうえで余剰資金の範囲内で行うようにしましょう。